緑茶特集

健康にもいい緑茶の
魅力をご紹介します

身近な緑茶をもっと知ろう

食事時やリラックスタイムに欠かせないお茶。お茶にも様々な種類がありますが、なかでも緑茶は多くの方々に親しまれています。小さめのペットボトルに入った緑茶を持ち歩いている方も多いですよね。
そして、ほとんどの方が緑茶に対して「健康にいい」というイメージを持っていると思いますが、改めて、どんな効果があるのかご存知でしょうか。ここでは「緑茶」にまつわる様々な情報をお届けしていこうと思います。

圧倒的な万能ぶり!

まずは緑茶の効能を一気にご紹介。
圧倒的な万能ぶりに驚かされます!

ダイエット効果

緑茶はノンカロリーなので、何杯飲んでも太る心配はありません。しかも、脂肪を分解する酵素の働きを高めてくれるタンニンも入っているところが嬉しいです。

ガン予防

最近の研究で、緑茶に含まれているポリフェノールやカテキンが細胞のガン化を予防、ビタミン類が発ガン物質の作用を抑制する効果があることが発表されています。

ウイルス/
食中毒予防

緑茶の中でも有名な成分であるカテキンは、抗ウイルス効果があると言われていて、インフルエンザ予防に効果抜群。また、食中毒予防や症状を緩和させる力も!

花粉症/アトピー性
皮膚炎に効く

花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー症状の原因になるのが、体内から放出されるヒスタミン。緑茶のカテキンは、ヒスタミンの放出を抑制する効果があります。

美容効果

カテキンは抗酸化作用が非常に強いため、肌のハリや弾力を維持してくれます。また、ビタミンCも含まれているので、美白、美肌効果にも期待大!

口臭/虫歯対策

フラボノイドが口臭予防や細菌の繁殖を抑えてくれます。また、フッ素も含まれているので、歯を強くし、虫歯になりにくい抵抗力も高めてくれます。
他にも動脈硬化や脳卒中予防、血糖値の抑制に眠気覚まし、リラックス効果や脳細胞の活性化など、様々な効果が期待できます。

緑茶、紅茶、
烏龍茶の共通点

緑茶よりも紅茶や烏龍茶が好きという方も多いかと思います。それぞれのお茶に良さがありますが、実は緑茶、紅茶、烏龍茶はすべて同じ茶の木(カメリアシネンシス)からできています。
緑茶を発酵させたものが烏龍茶、それをさらに発酵させたものが紅茶です。発酵するごとに色が赤くなりますが、これはタンニンという成分が酸化しているからです。まったく違う味なのに、元を辿ると同じというのはおもしろいですね。

煎茶と玉露の
違いって?

緑茶にもいろいろと種類があります。なかでも「煎茶」と「玉露」が有名ですね。玉露はちょっと高級なイメージがありますが、どちらも基本的には同じ茶の木からできています。では、何が違うのでしょうか。
その差は栽培方法です。玉露は新芽が出始めた頃や茶摘みの3週間前ぐらいから、日光を遮って栽培します。そうすることで渋みや苦みが減り、甘味やコクが強くなって、玉露特有のまろやかな味になります。

お湯出し 水出し
優れているのはどっち?

緑茶の淹れ方/出し方の方法は「お湯で出す」と「水で出す」の2パターンがあります。そのときの気温や喉の渇きによって、熱いものを飲むか、冷たいものを飲むかを選ぶと思いますが、どちらも楽しめるのが緑茶のいいところですね。
また、なんとなくイメージで、水で出すと、お湯で出すよりも緑茶の効能が発揮されないような印象もありますが、実はそうとも限らないんです。「お湯出し」では得られない「水出し緑茶」の魅力をご紹介します。

水出しのほうが
疫力アップの期待大

緑茶にはカテキンが多く含まれていますが、カテキンにも種類があり、それぞれ効能が違います。たとえば「エピガロカテキンガレート」は、前述の効能でいうところの、アレルギー症状やガン予防に効果のあるカテキンです。
緑茶には全部で4種類のカテキンが含まれているのですが、そのなかでも「エピガロカテキン」は免疫力アップの効能があり、お湯よりも水出しのほうが多く抽出されるということが研究で判明しています。

水出しのほうが
甘みが強い

緑茶には苦みや渋みがありますが、これはカテキンやカフェインが関係しています。一方、甘みや旨みと関わってくるのがテアニンで、水出しをすると、カフェインを抑えつつ、テアニンをいいぐあいに引き出すことができます。
また、カフェインが少ないこともあって、小さなお子さまも安心して飲むことができますし、就寝前に飲んでも眠れなくなることがありません。逆に、カフェインを緑茶で摂りたい場合は、お湯出しで飲むようにしましょう。

もちろんお湯出しも
効果万能

水出しの魅力を続けてきましたが、もちろんお湯出しの魅力もたっぷりあります。たとえば、前述のアレルギーやガン予防に効果のある「エピガロカテキンガレート」は、お湯出しのほうが圧倒的に抽出されます。
また、お湯出しの圧倒的な魅力は、その香りです。緑茶の香りにはリラックス効果があり、アロマオイルに使われていたりもします。また、ほどよく温かい飲み物を飲むということも、心を落ち着ける効果があります。

美味しい緑茶を
淹れるために

せっかく緑茶を飲むのであれば、美味しく淹れたいですよね。ここからはその方法をご紹介していきたいのですが、「お湯出し」「水出し」両方に共通していることがあります。それは「軟水を使うこと」です。
カルシウムやマグネシウムといったミネラルを含んでいる硬水の場合、緑茶の美味しさが損なわれるのでご注意ください。また「水出し用」と書いていない茶葉でも水出しすることはできますよ。

美味しいお湯出し
緑茶の淹れ方

水道水を使う場合は、まずカルキ抜きをしましょう。お湯が沸騰してもすぐに火を止めずに、蓋をあけて弱火で2〜3分、カルキ臭が強い水道水の場合は5分程度沸騰させ続けてください。
その次にお湯を冷まします。煎茶なら80〜90度、玉露なら50〜60度まで冷まし、茶葉にお湯を注いだら蒸らします。煎茶は20〜30秒、玉露は120〜150秒ほど待ち、残らないように最後の一滴まで湯飲みに注ぎましょう。

美味しい水出し
緑茶の出し方

水出しをするときも、水道水を使う場合はカルキ抜きをしっかりしておきましょう。お湯が冷めてきたところで、冷水ボトルにお茶パックを入れて水を注ぎます。お湯出し用の茶葉を使う際には、1リットルにつき10〜15gが適量です。
あとは冷蔵庫に入れて3時間程度待てば完成です。また、70〜80度ぐらいのお湯を茶葉に注ぎ、1分程度待って抽出した後、氷を入れたグラスに注いで一気に冷やすという方法もありますよ。

緑茶を飲んで健康に

とはいえ飲み過ぎにはご注意を

とにかく身体にいい効能がたっぷりの緑茶。ここまでくると、逆に飲まない理由が見つからない感じすらありますよね。しかし、飲み過ぎには気をつける必要があります。
緑茶は意外にカフェインが多いですし、またタンニンは鉄の吸収を妨げる効果があるので、貧血気味の方は摂りすぎに注意してください。美味しい緑茶を、ほどほどな量で嗜みながら、健康な身体づくりをしていきましょう。